
天才対談! Repsona製作者 ガッシー氏 × boost代表 辻
以前タスク管理ツールである「Repsona」の製作者であるガッシー氏に、インタビューさせて頂きました。
前回は今までの経歴やRepsonaの製作秘話、ツールに込めた「仕事をゲームのように捉えられたら面白いのではないか」という想いを話していただきました。そこで今回は「仕事のゲーム化」をテーマにboost代表の辻と対談形式でお話を伺いました。
前回のインタビュー記事はこちら
天才同士の対面
辻「ガッシーさん初めまして。どうも、天才です。」
ガッシー「話には聞いています。私も天才をやっています(笑)」
辻「天才って名乗ること結構勇気が入りますよね(笑) 何こいつと思われますし。前回のエル君のインタビュー記事を読んで、ゲームみたいな仕事をするためのツールを作りたいというところに心を惹かれて、今回セッティングしてもらいました。とても楽しみです。」
前回記事より 引用
ガッシー「僕は『仕事』というものが大好きなんですが、なぜなのかを考えてみると、仕事って自分がチームの中で活躍したり、チームで認められたり、建設的なコミュニケーションができたり、自分が成長していると感じると、すごく幸福な気持ちになるものだと思っているんですよね。
となると、チームや人に着目しながら「仕事」そのものを管理できたらすごく面白いなと思って。ゲームみたいにジョブチェンジしたり、仲間やモンスターがパーティに入ったりという概念が一緒に入ったら面白いんじゃないか!と思ったらワクワクしてきたんですよ。
メンバーのプロフィールの画面で、その人がどんな装備・スキルを持っていたりとかが分かる。
例えば、装備が『かっこいいスーツ』とかスキルが『JavaScript レベル99』だとか(笑)!
ただ、そんな妄想を膨らませていくと、10年あっても完成しない事に気づいたので、まずはとことん使いやすいタスク管理ツールとしてリリースしました。」
ガッシー「私も前回のインタビュー時に、エルさんからboostの代表が天才と聞いていて、天才同士はすごく話が合うか、対立するかのどちらかだと思っているので、少し緊張しています(笑)」
辻「そうですよね(笑) 探り探り聞いていきますね、よろしくお願いします。」
Repsonaについて
辻「ガッシーさんが作っているRepsonaというツールについて僕が感じたのは、今までのタスク管理ツールと比べて、バランス感が絶妙というところです。デザインが若いと感じますし、全体の使用感や気持ち良さが特に良いなと思っているのですが、そういった点は意識して作られているんでしょうか?」
ガッシー「ありがとうございます。今まで私も仕事で様々なタスク管理ツールを使った事があり、その時に感じた使いづらさや、欲しかった機能を盛り込んでいます。そう仰って頂けると製作者として、とても嬉しいです!」
辻「僕もタスク管理ツールはいくつか使ったことがありますが、やはり大企業の工場のシステムのようなデザインと使いにくさがありました。Repsonaに関しては、そういった部分を感じません。どんなものを参考にされているんですか?」
ガッシー「参考にするのは海外のSaaSが多いです。しっかりデザイナーが入っているようなものだと、上手くシステム臭さを隠蔽しているのが本当に上手だなと感じています。
確かに今まで触ってきたタスク管理ツールをエンジニア視点で考えると、必要な要件を満たそうと思うと、こんな形になるよなと気持ちは分かります。裏側のデータベースの構造がこの形ならば、表のUIも似てくるよなと。それがとても分かるのですが、そこに気持ち良さはないんですよね。やはり裏のシステムの仕組みと、表の使い勝手を馴染ませて両立させるとなると、難しいんだろうなと感じます。
Repsonaではシステムの部分と、使い勝手・気持ち良さの両立が出来たらと思い作っています。」
辻「使い勝手・気持ち良さの両立というのは、理想ですよね。Repsonaの事業ってゴールはあるんですか?」
ガッシー「実は明確に決まってはいないんですが、僕自身が好きな開発を楽しんで生きていくという、もしかしたらちょっと新しい人生のスタイルを実験している感じがします。例えば、Repsonaの売り上げで生活ができれば、とても幸せかもしれません。もう少し事業の規模が大きくなれば、オフィスを借りてチームで楽しく開発するようなスタイルもオシャレで素敵だなと思います。使ってくださる方が増えれば自ずと事業の規模も大きくなり、その時々の楽しさがあるだろうなと思っています。また、Repsonaを通じて私を知っていただいた方と組んで何かをする。というような副産物を楽しむなど色々とあるのですが、そのどれもがゴールという感じです。」
辻「VCのように資本を入れた事で上場ありきになってしまうと、本来やりたかった方向にいけなくなる場合がありますよね。僕自身も過去にそういう経験をしたことがあるので、今ガッシーさんが仰ったようなやりたい部分を充実させていくような考え方に共感します。」
仕事をゲームみたいに感じるとき
辻「僕は仕事が趣味なんですね。ゲームしているようにハマってます。昔から自分のレベルを上げていく感覚で仕事をしてきたのもあり、自身の単価をどれだけ上げられるか?と考えながら仕事を楽しんできました。ガッシーさんはそのようにレベル上げていく感覚で仕事をすることはありますか?」
ガッシー「あまりレベル上げという感覚で考えた事がないのですが、仕事自体は同じくとても好きです。何故好きなのかと考えると『ガッシーのおかげでこの仕事を乗り越えられた!』と感謝を伝えて頂いたときに、自分にしか出来ない仕事が出来たなと思えます。仮にその仕事が大変な仕事だったとしても、満足しますね。」
辻「期待超えていくというのは、すごくやりがい感じますよね。デスストみたいですね。」
ガッシー「すみません、存じませんでした。それはどんなゲームなんですか?」
辻「ざっくり言うとUberEatsのように荷物を届けて感謝をされるというゲームです。シンプルに言うとそれだけ。純粋に仕事の報酬がお金という外発的報酬よりも、感謝・承認という内発的報酬を得られることが大事なゲームになっていて、負荷のバランスと感謝をされた時の達成感がとてもいいバランスになっています、いつまでもやっていたい、もっとやりたいとなるところがガッシーさんの話と似ているなと思いました。デススト は最初は荷物を運ぶ時にプレイヤーが歩くのも難しいという状態から始まるのですが、だんだん慣れてきてどんどん難易度が上がっていく配達状況をクリアすると『君に頼んでよかった』とあったかいメッセージと共に感謝をされます。ガッシーさんの話を聞いて、もしかしたらそういう感じなのかなと思いました。」
ガッシー「まさにそうかもしれません。プログラムをすることやサービス開発だけでも良いと思うくらい楽しさを感じているので、その結果感謝されることでよりもっとやりたい!と思う事は多いです。」
辻「やはり相手の期待値を超えていく。というような仕事が楽しいですか?」
ガッシー「そうだと思います。例えば、メールやチャットツールでのやりとりにもそういう要素を入れています。具体的には、自分にメンションが付いていないものでも、念のため全部目を通して、その中でこれはあの人が知っているよと反応したり、コメントを残すだけのような形でチームの方の欲しいところに手が届くような細かいことをしていくと結構感謝されてやっぱりガッシーさんにお任せしてよかったと言われるんです。そういうのがゲームっぽくて楽しいなと感じてます。」
辻「その気持ち良く分かります!僕も毎日メールやチャットを1万通くらい目を通しているのですが、その中から成功要因や潜在的な問題を見つけていくのがとても好きなんです。」
ガッシー「1万通は多いですね!私も会社員の時に複数プロジェクトを掛け持ちしていた時、各プロジェクト管理ツールや、チャットツール・メールを確認していました。
その時に、ちょっとした内容にも反応したりリアクションをすることで、少しでもプロジェクトを前進させられたりします。こちらとしても前進させられたことで嬉しいですし、言われた側も問題が解決するので、ありがたいことにお礼を言われたりします。そんな感謝し合えるような関係性で、仕事が出来たら幸せだなと思います。そして次に繋げられるような仕事をしたいですね。」
辻「任せて頂いた仕事で良い成果を出すことで、次に名指しで仕事を受けれるようになるという仕事の仕方を大事にしています。そんな関係性を築けるように、自分のレベルを上げていくのが最高に楽しいですね。」
2人が見えている世界
辻「最後に、ガッシーさん今のビジョンを聞いてみたいです。」
ガッシー「Repsonaのミッションは、『チームをより良くする』という事です。ビジョンとしてはRepsonaを使うチームの全員が仕事をゲームのように楽しめるようにすること。それができたら最高だな思います。システムとは企業の軸になるものだと思っているので、その軸がチームの世界を演出するようなことは出来ると考えています。
たくさんの小さなタスクを少しずつ前進させていくことの積み重ねによって、大きな仕事を成し遂げることができると思っています。でもその小さなタスクを少し前進させることというのが意外に難しいことだと気づきました。ツールによって、仕事が前に進んでいる様子やチームメイトのがんばりや感謝やレベルアップを可視化することで、『仕事を前に進める』お手伝いをしたいです。
同時に、10年後20年後、僕らは同じ働き方をしているかというと、多分ものすごく変わっていると思います。もしかしたら脳にチップを埋め込むのが普通になっているかもしれません。そういう未来も想像しながら『チームをより良くする』、仕事をゲームのように楽しめるツールのあり方を常に考えながら、Repsonaを進化させていきたいと思っています。」
辻「僕はそんな仕事を、『ゲームに変換するツールがある世界』で仕事が出来たら良いなと考えていたので、是非実現して欲しいなと思います!」
ガッシー「素敵な世界ですね!僕も昔Repsonaのカンバン部分に、別企業の人も設定できるような形を想定したことがあります。それをすることで、別の企業にいるスキルがマッチした方にタスクを振れるため、企業の垣根を超えた繋がりが出来たら素敵だなと思っていました。」
辻「企業の垣根を超えてタスクベースの仕事が出来るようになった上で、評価も客観的なもので出来るとなると、まさにゲームをする感覚で楽しみながら仕事を出来たら良いなですね!ワクワクします。ガッシーさん今日話出来て嬉しかったです。とても刺激もらえました!お時間作っていただきましてありがとうございます!」
ガッシー「こちらこそお誘いいただきありがとうございます。僕もお話出来てとても嬉しかったです!是非またよろしくお願いします!」
まとめ
今回天才同士のお話を近くで聞けたことで、想像出来ないような世界を思い描いている事に驚きました!
確かに聞いているとイメージが出来ますが、考えてきてくださいと言われても思いつかないような未来をお二人はイメージしていました。理想からくる現在の状態を見た時に、まだ足りていない箇所に違和感を持ちつつも、一度仕事を前進していく姿。聞いていた私にとってもとても刺激的な時間でした!
今回お話頂いた、ガッシーさんが作成されたRepsona、辻が関わっているギルドプロジェクトのリンクを下記に貼っておきます。是非今使っているタスク管理ツールからの移行を検討したり、新しい働き方の検討をしてみてはいかがでしょうか。

普段はゲーム開発に携わるフリーランスプログラマのエルです!
不思議なご縁から、今はインタビューの記事を中心に書かせていただいております。
職場の業務効率化をサポートする「カワリニ」というサービスも扱っておりますので、もし職場の作業効率が悪いかも?と感じていたり、実は相談したいことがあった!等、ご興味がある方はお気軽にお問い合わせください。
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